沢ガニ
すきま絵
かつらの思い出
子供の頃の帰り道
対決アオダイショウ
梅雨がくーれば思い出すー
近くのスーパーで沢ガニが販売されていた。
鮮魚コーナーにあったので てっきり食用だと思い
娘に唐揚げにするんだよーなんて説明したら観賞用でした。
わんぱく息子のだましに二匹購入。
しかし当の本人は気持ち悪がって 持ち帰る袋も触れない。
そんなんで現在二匹の沢ガニは ひっそりとバケツの中で生きている。
えさも水換えもわたしのしごと。 で ここ暑いのでけっこう気を使って
涼しい場所を探しては バケツ移動。
沢すぐなんだけどなあ。
雨が降ったら山にかえそうかと ハイジなこころは思っている。
材木の切れ端にせつなさを感じて書く。
子供の頃 実家には何匹か動物を飼っていたが
かつらという名前の猫がいた。
三匹姉妹の姉さんで 生まれた時は逆子だったため難産で
親猫が力つきかわりにうちの母が絞り出した。
アタマにかつらでものせたようなはっきりとした模様だったので
そのままかつらという名前になった。
しかし毎年クリスマスの頃になるとそのほかの二匹の妹たちが一匹ずついなくなり
かつらも行ってしまうのかと三回目のクリスマスにどきどきしながら待っていたけれど
それから二十年近く我が家に居座り続けた。
性格がはんぱなくおっとりしていて怒ったところをまず見たことがない。
幼い時はじゃれもしたが大人になるとますます貫禄がましていった。
こんなかつらを見ているとなぜか自分までのんびりした気分になって
いつしか我が家にはなくてはならない存在になっていった。
小学生の頃 小学校は山の下にあった。
急な坂道を降りきったところが小学校のある部落。
でもって帰り道は上り坂。ただひたすらのぼって帰る。
のぼってばかりでつらくなるとところどころにお決まりのお楽しみを作る。
ここは黄金虫とアマガエル出没場所。
ここは日陰で気持ちいい場所。
岩に名前を付けていたのでオババ石と挨拶する場所。
シダ類が生い茂っていたのでグライダーごっこできる場所。
赤土のくずれかけたところで登って降りて赤土の足裏で道にスタンプ押す場所。
カラスの死骸のあった場所。
マムシの出没場所。
隠れ裏山道の入り口の場所。
もうすぐ下りの場所。
見晴らしがいい場所。
紅葉トンネルの場所。
家が見えてダッシュする場所。
重たいカバンを背負って泣きたくなるぐらい嫌なことだらけの帰り道だったはずなのに
帰り道が一番楽しかったような気がする。


上の子が生まれてすぐ 梅雨の合間のじめっとした日。
里帰り出産で山奥の実家にお世話になっていた時でございます。
いつものようにぐずる我が子にミルクを与えてなにげなく目線を玄関の方に移したら
自分の手首ほど太さの長い物体がぐねぐねと壁を這い上がっているではありませんか。
アオダイショウという大きなヘビなんです。
実家には玄関の中に毎年ツバメの巣を作らせる風習?があって
今年もいつものように巣の中にひな鳥が。
うわー完璧に狙われています。
ヒナも危険を察知し身動きひとつせず鳴き声も上げません。
親鳥もなす術もありません。
おなじ生まれたばかりの子を持つ親として一瞬で戦闘態勢に入り
まだミルクが残っているのに子と哺乳瓶をその場におき
クイックルワイパーの長い棒を使いアオダイショウを壁から振り落とそうとしますが
重い。すごく。 それに棒にくねくねとまとわりついて怖い。
ヒャーヒャー言いながらやっとのことで下に落としたけれどそれで終わりではありません。
ヘビはしつこくて一度狙いを決めたら必ず機会をみて再び襲ってくるのです。
なので玄関の靴箱の後ろに潜むアオダイショウを外まで出さなければなりません。
右からつつき 左からたたきして格闘すること一時間。
温和と言われる性格のアオダイショウがさすがにこりたのか
シャーっと威嚇しながら隙間だらけの縁の下に滑るように逃げていきました。
しつこいアオダイショウにしつこさで勝ったのです。
は は はとクイックルワイパーとともに仁王立ちして笑いました。
やったよツバメさん。今年も元気で旅立ちな。
やがて転がった哺乳瓶と手足をばたばたさせている子供を見て我に帰りました。


私の実家は山奥にあって家の周りにも家の中にも自然がいっぱいだった。
梅雨時は私にとっていつもより緊張した季節になる。
トイレの中では大きなゴキブリに遭遇する機会が増え
ヒト蜘蛛というそれまた大きな蜘蛛や立派に太ったムカデにも遭える。
その出会いもなかなかで 夜寝ていると天井から落ちてくる。
私の顔に落ちてくる。
蜘蛛もゴキブリも落ちてくるだけだが ムカデはさすから厄介で
無事顔から降りて頂くまでは動いてはイケナイ さされるから。
ものすごい怖い。ずらずら長いのが顔を横断していく。
ムカデのちくちくした足の感触とかしゃかしゃとした足音。
落ちてきてからの数秒間はものすごい緊張感で
心臓がバクバクする。
こんなことから梅雨になるといつもよりぴりぴりして
あらゆる物音にも過敏になっていた。
梅雨って大変なんだとずーっと思っていた。
大学に入り都会に生活して同級生にこの話しをしても
え? てな感じで 誰にも共感はされませんでした。
長年の私の梅雨はなんだったんでしょうか?
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